社会科学部学部入試担当者の業務
社会科学部の学部入試担当者は、入試問題の作成だけではなくオープンキャンパスの調整や高校・予備校の訪問など様々な業務を行います。しかしその中で最も重要なのは、やはり入試問題の作成に関わる業務です。入試問題を作成するに際しては、歴代の学部入試担当者が作りあげてきた伝統を継承していくことに力が注がれるようですが、入試問題の中身を具体的にどのようなものにするかはその時の入試担当者の主観に大いに関わっています。
歴代社会科学部学部入試担当者
2004年9月~2006年8月
主担当:畑惠子(政治学者)
副担当:戸田学(経済学者)
2006年9月~2008年8月
主担当:吉田和夫(法学者)
副担当:周藤真也(社会学者)
2008年9月~2010年8月
主担当:吉田和夫(法学者)
副担当:福永有夏(法学者)
現在の社会科学部学部入試担当者
2010年9月~2012年8月
主担当:山田満(政治学者)
副担当:戸田学(経済学者)
山田満教授のコメント
このたび、入試関連業務を担当することになりました。今までの勤務先でも入試業務を担当しましたが、しかし1学部で15,000人以上の志願者を集める本学部の入試ですから、実はたいへん緊張しています。天変地異がなく、続行病もなく、交通機関の事故もなく、ともかく受験生が十二分に実力を発揮できる入試が無事に実施されることを今から祈るばかりです。入試関連業務には、高校訪問、出前模擬講義、学部説明会、また多くの学生諸君が足を運んだオープンキャンパスなども含まれます。昼間部移行という社学の大きな節目に私は本学部に勤めはじめました。さらに来年の秋学期からは英語による授業科目だけで卒業可能なプログラムも加わり、留学生がいっそう増えることになります。このような早稲田における社学の大きな発展期に微力ながら私も頑張りたいと思います。
戸田学教授のコメント
これから2年間、学部入試担当として仕事をすることになりました。アメリカの大学では入試関連業務は主に教員の担当ではなく、専門の事務職が担当します。どのような学生を入学させるかは、大学教員が研究や教育の傍らできるようなものではないとの考え方があるからでしょう。しかし同時にこの種の教育問題は日本以上に社会的関心が高く、経済学やゲーム理論を用いたさまざまな理論研究や実証研究の対象になっています。日本のように入学試験の得点のみで志望先が決定するのではないため、制度設計の自由度が大きいからだと思います。実は、私の専門はこうした人的配置を決定する制度についての研究です。そこでの専門性が具体的にどう活かせるかは、心もとないのですが、何とか任期終了まで責任を果たせるよう努力したいと思います。
2012年度入試の推測
二名の入試担当者のいずれもが早稲田大学出身ではない点
山田満教授が主担当を務める点
戸田学教授が二度目の入試担当を務める点
2/7に続く